2013年11月1日金曜日

ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)

SFっぽさはヘッドアップディスプレイには劣るものの、実用的という意味ではおそらく3シリーズ最強のオプション、ACC(アクテイブ・クルーズ・コントロール)。ヘッドアップディスプレイとセットにすると、超絶ステキアイテムになります。
コレも単体装備可能ですが、セットオプションがあるので、是非ヘッドアップディスプレイと一緒につけましょう。。。
まずコレ、普通のクルーズコントロールとは、似て非なる機能です。
要するに、前車に追従し、速度や車間を自動でコントロールしてくれる、いわば自動運転モドキです。(もちろん自動運転ではありませんが)
 
装備すると、フロントのナンバー下に四角いのがつきます。コレがACCのセンサーですね。ボディが黒いと気になりませんが、白とかだと目立つかも?です。
操作は、ステアリングの左側のスイッチで行います。ACCを装備していると、ステアリングのスイッチが写真のように。。。全部で6つのスイッチがついてます。
1.左上。SETボタン
2.右上・車間ボタン(狭く)
3.左真ん中・RESボタン
4.右真ん中・速度調整レバー(上下に動かせる)
5.左下・ACCをON・OFFするボタン
6.右下・車間ボタン(広く)
ACCがオン・オフになっているかどうかは、メーターの表示やヘッドアップディスプレイに表示されるので、すぐわかります。
オンにして、前車追従になっていると、メーターではこんな感じに表示されます。
クルママーク?の下に、ハの字の線が2本出てますが、外側がレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)のオン表示です。内側、クルママーク、クルマ下の点線?がACCをONにした時に表示されます。
クルマの下の点線?(写真では2コ表示されています)が、現在設定されている「車間距離」で、少ないほど狭く、多い程広く。4段階で設定できます。 (前述の2、6で設定します)
ヘッドアップディスプレイではこんな感じですねー。
写真なナビと併用しています。左上の緑で表示されている数値が、クルーズコントロールで設定されている「最大速度」です。
速度は30km/hからたしか110km/hまで設定できたハズです。
前述の5のボタンでONにした後、時速30km以上の時に1、つまりSETボタンを押すと、ACCが動作しだします。(30km/h以上出てないとセットされません)
4のレバーになっている部分を軽く上に押すと設定速度が1km/h、増えて、下に軽く押すと1km/h下がります。
4のレバーを上または下に強めに押し込むと、10km/h単位で上下できます。


基本的には、クルコンなので、セットした速度でズンズン進みます。
ハンドルは当然切らないといけません。
が、前にクルマがいると、設定した「車間距離」を保ちつつ、速度を自動調整してくれます。速度は、最大は設定速度まで。
最低は、ゼロまで(停止まで)してくれます。
マニュアルでは、責任問題なのでしょう、「停止します」とは書いてありませんが、実際問題停止しますね。

停止後、3秒以内ぐらいで前車が走りだせば、自動的にスタートします。
それ以上経った場合は、スタンバイモード?になります。
アイドリングストップが動く状態であれば、
ACC→自動停止→アイドリングストップ→前車が動き出す→エンジンが再始動
となるので、前のクルマが動き出した事に気づけます。

スタンバイから再スタートするには、アクセルを軽く踏むか3の「RESボタン」を押せば、止まる前までに設定していた速度で、ACCが再動します。
また、ブレーキ踏むなりするとACCは解除されますが、機能そのものをOFFにしない限りは、「RESボタン」を押すと先の設定速度が呼び出されます。


とまぁ、ホントにステキアイテムではありますが、
自動運転ではないので完璧ではありません。以下、ズラズラとネガな部分を挙げておきます。

・当たり前だが、「前車」がいないと止まらない。
なので、「先頭」にいる時に油断していると、赤信号に突っ込む危険性が。

・一般道では車間距離設定が難しい
一般道で混み気味の場合、車間距離を短めに設定した方がよいのだけど、車間短め設定では結構急ブレーキ気味になって怖い。が、車間開き気味にすると、後ろに迷惑・・・。
また、停止→前車動き出す→再動
した場合、「加速」がわりとゆっくりなので、混み気味だと迷惑な感じ。
一般道での渋滞ではちょと使いづらいかも。

・突然加速
これまた一般道では、速度設定が低いと当然遅い。が、あんまり早くすると危ない。(当たり前か)
例えば70km/h程度に設定しており、前車がいたので40km/hぐらいになってて、前車が曲がった。となると、突然加速します。油断しているとビックリする。

・前車を認識しない場合
バイクとかはセーフっぽいですが、小さい原付や自転車が端の方を走っていると、認識してくれない場合がある。油断してると轢きそうになる。
急カーブや、急な「下り坂」では、前車がいないと判断する場合がある。特に急カーブで車間を空けていると、前車が曲がった直後に「前にはクルマがいない」と判断して、加速しようとしだす。「カーブ」そのものは認識しないので、危ない。
前車が道路からお店の駐車場に入ろうとする場合、入りかけて「中途半端な位置」で止まられると、最悪「前車がいなくなった」と判断しちゃう可能性がある。

余談ですが、右折待ち(右側のお店に入ろうとして、対向車がきれるのを待っている状態)とかでも、左側にクルマ一台が通れる程度のスキマがある、という場合。
この場合は、キチンと通る事ができました。
なので、認識しする「幅」は、ちょうど自車の幅程度・・・っぽいです。

・急ブレーキ
車線変更やお店から車が出てくる、など、
急な割り込みっぽい状況では、反応が遅いと感じる場合がある。
結局自分でブレーキ踏んだのでわかりませんが、ほうっておくとたぶん急ブレーキ踏むんだろうなぁ。
つまり、「あ、あのクルマが店から出てくるな」というような、「予測・予想」はさすがにできない、という事。そらそうか。
あと、「前車追従」では、スムーズにブレーキかけてくれますが、
クルコン走行中→「前」に「停止」しているクルマがいる
と言う場合は、止まる事は止まりますが、相対的に急ブレーキっぽくなる。
コレも結局、「予測・予想」ができない、という事に尽きると思います。

・路面
たぶん、雨・雪などによる路面の状況の変化には弱いと思われ。
ただ、雨によって「前がみづらくなる」とかいう点はわりかし平気そうです。

以上です。
いずれにしても、過信するなよ、ってコトですか。

まぁ、本領は高速で、でしょうし、
あんまり一般道で活用するようなモノでもないかなと思います。
一般道でも幹線道路とか、平均速度域が高い道路なら十分使えます。
また、速度違反を自制する、と言ったような効果もあるかも。
気づいたら「結構速度出てた」って事は、コレ使っていればありませんしね。

※追記
高速で使ってみました。超絶楽。また書きますが、レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ヘッドアップディスプレイ、ナビと組み合わせるとホントすばらしい。
唯一の不満点は、ACC使用中に「右足」の置き場に微妙に困る点かw
これは、今まで乗ってきたあらゆるクルマ(のクルコン)全てに言える事ですけどねw

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