2013年10月9日水曜日

ガソリンとディーゼル

輸入車は、すべからずハイオクなので、燃料費が高い。
何故ハイオクなのかというと、これにはちゃんとした理由がある。

というか、そもそも自動車燃料が「レギュラー」「ハイオク」と分かれている国も、そんなにない。ワタシは日本以外では知らないんだけど・・・。
※追記 欧州でもレギュラーとハイオクってのはあるみたいです。国によって違うみたいで、どこだったか、「レギュラー」ってのはあるけどほぼ使われていない、みたいなトコもあるとか?

この両者の違いは、「オクタン価」といわれる値で(ハイオクには他にも、添加剤とか入ってますけど)、この数値が大きいほど、「燃えにくい」燃料、という事。
レギュラーは90~92ぐらい、ハイオクで98~100ぐらい、という。

ガソリンは、霧状にしてエンジン(シリンダー)内に噴出、(ガソリンと空気を)圧縮してプラグで着火。
その爆発力(上下運動)をクランクで回転運動に変換し、クルマを走らせる。
という原理。
圧縮する空気が多ければ多い程、「燃える」為の空気が多い→より強く爆発する→要するに、排気量が大きいほどパワーのあるエンジン
となり、また「より圧縮」する程、爆発力は強くなる。(いわゆる圧縮比)
けれども、圧縮しすぎると、どんどん「熱く」なり、最悪、自然着火してしまう。
この現象を「ノッキング」といい、最悪エンジンがブッ壊れてしまいます。

ハイオクってのは「燃えにくい」燃料なので、より「高圧」に耐えられる・・・という事です。なので、高級車とかハイパワーなクルマは、軒並みハイオクなのです。

輸入車・・・アジア系は知りませんけど、欧州やアメリカあたりは、「レギュラー」の規格(オクタン価)が異なり、大体95前後が指定となっている。
なので、 基本全て(日本では)ハイオク仕様、という事ですね。

「逆」は大丈夫(レギュラー仕様のクルマにハイオク入れても問題ない)だし、実はレギュラーとハイオクは混ぜても基本大丈夫。
輸入車は、燃料タンク半分になるごとに、ハイオクとレギュラーを交互に入れれば、 理論上は問題ない・・・のです。タンク内でキレイに混ざるかは、知りませんけどね;

余談ですが、第二次大戦中のB29の航空機エンジン燃料は、200オクタンくらいだとかなんとか・・・。


で。
ディーゼル、ってのは燃料が軽油なワケですが、
フツーのエンジンと違い、「プラグ」がありません。
Wikipediaによると、
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ピストンを用い圧縮加熱した空気に、液体燃料を噴射することで着火させる。液体燃料は発火点を超えた圧縮空気内に噴射されるため自己発火する。
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とあります。
よーするに、(極端に言うと)「常にノッキングしている」エンジン、という事でしょうか。表現が乱暴ですか、そうですか。
ディーゼル独特の音は、根本的に構造ところからきているんですね。

ディーゼルを一般的なエンジンと比べると、以下のような感じ。

平均的に見るとハイパワー。
トルクが強く、低い回転域からパワーが出るが、回転域が狭い(上まで回らない)。
構造上、重くなりがちで、エンジン単体でみるとガソリンエンジンよりも高価。エンジンオイルも割高。
ただし、燃料そのものはやっぱり安価。

こんな感じでしょうか。
あと、感覚的にですが、ターボと相性が良いようです。

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